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咳が長引いていても「風邪が治っていないのかな」と軽く考えがちですが、2週間以上続く咳は風邪ではない可能性があります。
<長引く咳について>
風邪の原因は80~90%がウイルスで、残りが細菌などとされています。風邪のウイルスは体内に侵入して増殖しますが、通常は免疫機能が働くため、安静にしていれば自然に治ります。
つまり2週間を過ぎても咳が治まらない場合やまだ1週目でも数日間眠れないほど激しい咳が続く場合は、風邪以外の病気の可能性があります。肺がんや結核、間質性肺炎、心不全など重篤な病気の場合もあるので、呼吸器専門医を受診することをオススメします。
<セルフチェック>
長引く咳には、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。咳の特徴や咳以外の症状をセルフチェックしてみましょう。
□天気によって、咳がひどくなる
□夜間(深夜・寝入りばな)に咳が出る
□明け方に咳が出る(咳で目が覚める)
□冷たい空気に触れると咳が出る
□会話中に咳が出る
□エアコンの風に反応して咳が出る
□湯気に反応して咳が出る
□咳が出るとなかなか止まらず、出ない時は全くでない
□階段の上り下りや少しの運動で息切れがする
□同世代の人と同じペースで歩くのが辛い
□呼吸がぜいぜい、ヒューヒューする
チェック項目が1つでもあれば、風邪以外の病気の可能性があります。
呼吸器専門医を受診しましょう。
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<長引く咳の予防と対策>
ハチミツとコーヒー
ハチミツには抗炎症作用や抗酸化作用があり、それらが咳の改善に作用すると考えられます。コーヒーも咳予防に効果があります。コーヒーに含まれるカフェインに気管支を拡張する作用や抗炎症作用があるからです。
気温と湿度をコントロール
ウイルスは乾燥していると活性化します。インフルエンザウイルスは、気温が26度なら、湿度が50%のときに活性が低下することがわかっています。湿度が低くなる、11月~3月くらいまでの期間は加湿器を利用することをオススメします。
うがいとマスクで感染予防
風邪をひかないための工夫は、体内にウイルスや細菌を侵入するのを防ぐことになるので、すべての咳予防に有効です。うがいは、水でのうがいが有効です。
マスクでくしゃみや咳によるウイルスの飛沫感染を予防しましょう。
歯磨きも効果的
口の中の雑菌は寝ている間に増えています。咳のもととなる口内細菌が体内に侵入しやすいので、就寝前と起きてすぐの歯磨きをしましょう。
呼吸筋ストレッチで肺機能UP
胸の筋肉をストレッチすることで、肺の機能をアップできます。
1.両手を頭の後ろで汲み、ゆっくり鼻から息を吸う。
2.息をゆっくり口から吐きながら、腕を上に伸ばして伸び上がる。
3.首を前に突き出し、腕を後ろに引きながら息を吐ききる。
胸が大きく開かれるので、新鮮な空気をたっぷり吸い込むことができ、酸素が体内に行きわたって元気になります。仕事や家事の合間などに行いましょう。
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