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あせもは、蒸し暑い夏に起こりやすい皮膚疾患です。仕事やレジャーの後、首やお腹などに強いかゆみを感じた経験のある方も多いのではないでしょうか。
症状によっては適切な対処が必要となるため、起きている肌トラブルがあせもかどうか、どのような対処が良いのかを正しく知ることが大切です。
<あせもの症状>
あせもとは、汗が汗菅に詰まることで起こる炎症のことです。
炎症は汗をかきやすい部位に現れやすく、顔や首、わきの下、ひじやひざの裏など汗が溜まりやすい部位は、特に注意が必要です。また、下着やベルトのように、地肌との摩擦や締め付けが強い部位にも現れやすいといわれています。
かゆみのある赤いポツポツ
1~2mmほどの赤いポツポツが現れるあせもは、紅色汗疹といいます。強いかゆみが特徴で、一般的にあせもと呼ばれるのは主にこのタイプです。
紅色汗疹は表皮に汗が溜まることで起こります。かゆみのほかに熱感を覚えることや、あせもの部位がチクチクした感覚になることもあります。
透明のポツポツ
透明で小さな水ぶくれがポツポツ現れるのは、水晶様汗疹と呼ばれるあせもです。紅色汗疹で見られる赤みやかゆみがないのが大きな特徴です。
ほとんどの場合、水ぶくれは数日で乾燥し、自然と消えていきます。そのため、ポツポツに気付いてもあせもと分からず、いつの間にか完治してしまう方もいるでしょう。
<間違った対処法>
かきむしる
あせもになっている部分をかきむしると症状が悪化する恐れがあるため、かかないようにすることが大切です。
細菌を含んだ水ぶくれは、あっという間に周囲に広がっていき、治療も長期化してしまいます。あせものうちにしっかりと対処しておくことが大切です。
我慢する
あせもは、軽い症状であれば自然と少しずつ完治していきます。しかし、症状がひどい場合や、強いかゆみを感じる場合に我慢するのはおすすめしません。症状がひどい場合は自己判断で対処せず、皮膚科を受診しましょう。
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<正しい対処法>
汗をかきにくい環境で過ごす
あせもができているときに、汗をたくさんかいてしまうと、さらに症状が悪化しやすくなります。外出する際は蒸し暑い時間帯を避け、涼しい気温のうちに出かけましょう。
肌を清潔に保つ
汗をかいたままの状態を長引かせないよう、こまめにシャワーを浴びて汗を洗い流しましょう。体温を上げてしまうとかゆみが強くなるため、ぬるめのお湯でやさしく洗うのがポイントです。
肌に触れるものに注意する
あせもができやすい部位に、刺激になるものが触れないよう気を付けるのも対処法のひとつです。長い髪の毛はヘアゴムや髪留めでまとめ、首元に触れないようにしましょう。
<まとめ>
あせもは子供だけではなく大人もかかりやすい症状です。放っておくと症状が悪化してしまう恐れがあるため、早めに対処することが大切です。
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